ゴッドファーザー・オブ・ゴスペル、奇跡の生還ならず

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by松尾公子
小雨降り止まぬ5月3日(日)、Rev.Timothy Wright のお葬式と音楽葬Music Celebrationが行われました。

アビシニアン教会のカルビン・バッツ牧師、Rev.アル・シャープトン、Byron Cage他、沢山のゴスペルシンガーの参列、、、そしてアレサ・フランクリンからのメッセージも届きました。

ブルックリンにあるGrace Tabenacle Christian Center Charch of God in Christ教会の牧師であり、グラミー賞にもノミネートされている偉大なゴスペル作曲家、ダイレクターのティモシー・ライトは、昨年夏の大交通事故から10ヵ月を経て、2009年4月24日、61歳で彼の生涯に幕を引きました。

昨年7月4日、アメリカ独立記念日の夜。
デトロイトで開かれた教会カンファレンスから戻る途中のティモシー・ライトは、ペンシルバニアのハイウェイで、反対車線をヘッドライトも付けずに逆行して猛スピードで突進してきた酒酔い運転の車に正面衝突されてしまいました。

同乗していたティモシー・ライトの奥さんと14歳の孫、そして衝突してきた酔払いの運転手は即死。

奇跡的にティモシー・ライトだけは命を取り留めましたが、アゴは折れ、肋骨がぼろぼろになり、足が砕け、身体が麻痺、、、危篤状態は数ヶ月続きました。

この惨劇のニュースは、全米のブラックチャーチ、ゴスペルファンに衝撃を与え、各地で祈りの集会が行われました。ハーレムとも馴染みが深かったティモシー・ライトの為に、ハーレムの多くの教会でも、皆が集まりました。

その思いが届いたのか、10月にはテレビに姿を現すまでに奇跡的に回復。依然、マヒ状態は続いていましたが、話もできるようになっって来た矢先の今年の2月に、突然の心臓発作、、、。

そこからまた状況は悪化、、、そして、事故から10ヶ月。ティモシー・ライトは61歳でこの世を去りました。

ティモシー・ライト(1947.6.17-2009.4.24)

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アップテンポでパワフルなマスクワイヤーゴスペルにティモシー・ライトの多くの代表作があり、我々ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーも、よく歌わせていただいています。

For the rest of my life↓


※訃報ニュースの際にテレビで何度も流れていたのは、過去ログにあるこのアップテンポの曲↓
You must come in at the Door

ニューオーリンズのカトリーナ水害のことを歌ったJesus Jesus Jesusは、大ヒットとなりました↓


ティモシー・ライトの教会があるブルックリンのクラウンハイツは、前回ご紹介したハゼカイヤ・ウォーカーの教会があるイーストニューヨークとも近い黒人居住地区。以前は、犯罪の多いゲトーとして名を轟かせていたエリアでもあります。
こういったエリアで、教育や社会貢献、コミュニティリーダーの役割も果たす「教会」は、実はとても大切な存在。
時には行政に成り代ってコミュニティを統制し、時には牧師さんや信者の男性達が(幼い頃から父親という存在を知らないで育っている)子供達の父親代わり、時には教会メンバーが独り暮らしの高齢者の家族代わりになって、外部のものからは計り知れない大きな役目を果たしているのです。



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by tommytomita | 2009-05-07 03:21 | ゴスペル
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