黒人教会でエイズAIDS問題を考える1週間

f0009746_1611090.jpgby松尾公子
毎年3月第一週は、多くのBlack Church(黒人教会)で、エイズで苦しんでいる人達のために祈り、人々にHIV/AIDSの認識を高める為、様々な催しが行われます。これは、Black Church Week of Prayer for the Healing of HIV/AIDS(BCWPA)と呼ばれ、18年前から続いています。

今年のBCWPAは3月4日(日)~10日(土)の1週間です。私たちが通っているハーレムの教会は、18年前のBCWPA活動当初から積極的に参加し、教会内にHIV/AIDSミニストリーもありますので、今週は(エイズ撲滅の象徴)赤いリボンを掲げて、エイズの正しい知識を広める勉強会や、無料テストの推進、そして基金集めの為のイベントが行われました。

そして、随分前から誘われていたのが3月9日(金)。デスティニー・チャイルドのミッシェル・ウィリアムス(R&Bシンガーとして知られていますが、デスチャ内でイチ早くソロデビューし、全米ゴスペルチャートでNo.1を獲得)他、沢山のゴスペルシンガー(クワイヤー)が出場する、今年のハーレム地区BCWPAの締めくくりとなる無料ゴスペルコンサートです。

進行を務めたのは、トミーさんの知人でもあるDr.シシー・ヒューストン。こちらでは娘のホイットニー・ヒューストンよりも人気のゴスペル界の大御所です。

これだけのメンツを集めての無料イベントと言えども、商業目的ではない教会での礼拝コンサートですから、あまり宣伝が得意ではなかったようで・・・しかし活動主旨を沢山の人々に知ってもらい、基金集めを呼びかける為には、動員が出来なければ大変です・・・。前日ぐらいから焦って、とりあえずどこかしこにメール発信宣伝し、その甲斐あって夜9時前後からは満席になって、歌とお祈りが深夜まで繰り返されました。

教会では「無料」といっても、たいてい「ドネーション(寄付)」の時間があります。カネのお皿や籠が回ってきて、各自が金額を入れて隣に回していく場合もありますし、今回のように最後(前)列から一人一人が順番に自分の思う金額を手に立ち上がって、ステージへ行進しながら寄付をしに行く、より積極的にオファーリングを促す形式もあります。

そんな中、無料でゴスペルを聞きに来ました・・・と言わんばかりの観光らしき日本人を発見。一体どうやってこんなコミュニティイベントを探し当てたのかわかりませんが、きっと紹介した方の説明不足でしょう、ゴスペルの歌はとても嬉しそうに聞いていたのに、寄付の時間になった途端、残念なことにその日本人の方々は席を立つことすらしませんでした・・・(会場内で唯一)。タダなんじゃないの?と思ったのか、はたまた皆が何で立っているか全然わかっていなかったのか・・・。習慣が無い為、日本人が結構苦手な「寄付」と「チップ」の感覚・・・。他人から言われてやるものでは無いから難しい話題ですが、アメリカでは自分の気持ちを表す大切な感覚のひとつだと思います・・・。

National Black Leadership Commission on AIDS
50人に一人のアフリカン・アメリカン男性がHIVで苦しんでいます。160人に一人のアフリカン・アメリカン女性がHIVで苦しんでいます。HIVに感染している母親から生まれる赤ちゃん、その62%はアフリカン・アメリカンの母親です。女性感染者の64%はアフリカン・アメリカンです。だからこそ、黒人コミュニティではもっと真剣にエイズのことを考え、正しい知識とケアを呼びかけましょうよ。

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by tommytomita | 2007-03-11 18:31 | ゴスペル
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