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NYヤンキースとNYギャングスタ

by松尾公子
f0009746_24887.jpgイーストハーレムの洋品店ディスプレイから、ある特定種類のNYヤンキースCapが一斉に撤去されました。ギャング組織が一部のCapをシンボルにしている現状に"今更ながら"MLB(メジャーリーグベースボール機構)と、公式CapブランドのNewEraが「私たちはギャング活動をプロモートしているのではない、即撤去!」と宣言したわけです。

公表されたギャンググループのシンボルとは、、、、
全米二大アフリカン・アメリカンギャングのひとつCrips(クリップス)は真っ白のCapに青色バンダナ、そのライバルのBloods(ブラッズ)は真っ白Capに赤色バンダナ。そして、ヒスパニック系ラテンキングスは黒地にゴールドのNYロゴ+王冠(写真上)
※現状はもっと多種アイテムの組み合わせアリだと思いますが・・・

勿論、NYヤンキースCapを扱っているマンハッタン近郊全店への警告だったのでしょうが、観光客へNY記念として販売しているダウンタウンでは無く、ギャングスタへの直接販売に関わると見たメディアは、こぞってハーレムのショーウィンドウを取材して行きました。
f0009746_243625.jpg本来のベースボールCapはご存知のように紺地x白ロゴですが、このヤンキースロゴの"N"と"Y"は、シンプルながら見れば見るほど実によくデザインされており(さすがby TIFFANY&Co.)、特にNewEraの59FIFTYシリーズはストリート系ファッションの重要アイテム。東海岸のHipHopスター達も好んで身につけます。(写真上から、LL Cool J,50Cent,Diddy,Mos Def,Jay-Z)※たまたま写真は皆、紺x白Capですが、迷彩バージョン、バンダナバージョン、金糸刺繍バージョンetc...とバンバン新作が出て飛ぶように売れていきます。Capとスニーカーと服のカラーコーディネイトが彼等のお洒落のセンスTip・・・。さて、この売れ線市場とMLBの間に挟まれて、今後NewEraはいかに製造販売展開していくのか。
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余談)NYには、他にもメッツ、ジャイアンツ、ジェッツ、レンジャーズ、アイランダース、ニックス、と6つのメジャー球団があると言うのに、ヤンキースCapは断トツ人気。ハーレムを歩いていると、男性の8-9割はヤンキース帽をかぶっています。日本時代から大の野球ファンの私は、わざといつも「ヤンキース好き?」と尋ねてやります。大体「ん、、、まぁあね」と返事をするのですが、みんなバスケ、アメフト、ボクシングしか興味が無いですから、本当は野球なんか見もしないんです。
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野球場に行くと、ファンは殆ど白人(場内で飲食販売をして、この時とばかり稼いでいるのは黒人&ラティーノ)。純粋なヤンキースファンの白人達は、球場に行く時に紺x白のソフトタイプ帽(決して59FIFTYではない)をかぶりますが、プライベートでお洒落として身につけることはありません。

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by tommytomita | 2007-08-29 05:49 | ファッション・アート

レゲエ・カリフェス in ブロンクス

f0009746_2572820.jpgby松尾公子
8月25日(土)2-11pm
毎年恒例のNY最大のレゲエイベントReggaeCariFestに行って来ました。場所はブロンクスのRandall's Island。今年は、ジャマイカのダンスホールレゲエから濃い面子が揃い、公演前からかなり話題に・・・。

その原因は、本場ジャマイカで人気のBuju BantonとBounty Killer。彼等のLyricsの中に、反ゲイ・レズビアンのもの(撃ち殺そう!とか、絞首刑だ!とか、、、etc.)がある為、GLAAD(Gay&Lesbian Alliance Against Defamation-ゲイとレズビアンへの中傷に反対する同盟)がパフォーマンスを止めさせる抗議をしていたのです。同性愛者の結婚を認めるか否かの政策が、政治家にとっても重要なポイントとなる都市NYでは、この問題は軽視できません。スポンサーだったHipHopラジオ局105.1FMも「ウチは普段からあまりレゲエもOnAirしないし、特にブジュとバウンティはかけたこともないし・・・」と言って、いつの間にかスポンサーから撤退し、最終的にはプロモーターが、公演前日、全出演者に「反ゲイ・レズビアンを思わせるパフォーマンスはしないこと」という同意書にサインをさせ、当日の開演にこぎつけたというわけです。
f0009746_8465735.jpg何とか仕事を切り上げ、私くしが合流したのは夜8時でしたが、会場には、NY中のレゲエ・ピープルが集まり、皆、体を揺らし、タバコやら何やらをふかしながら、大きな暴動も無く、夜11時過ぎには無事終了しました。
トリを飾ったのは、15年ぶりのNYというニンジャマン。HotなLyricsが出ると、プォーン、プォン、プォン、、、、と煙を出しながら観客が手にしたAirHorn(写真)を鳴らし、踊りわめきますから、これは人里離れたこんな島じゃないと開催できません。※写真下、皆、手に手にAirHornをかざしている

さて、このカリフェスか終わると、いよいよ我々の夏もほぼ終わり・・・。後は、9月第1月曜ブルックリンのウェスト・インディアン・アメリカン・デイ・カーニバル・パレード(西インド諸島カリビアンたちの祭典)と、9月第3日曜ハーレムのアフリカン・アメリカン・デイ・パレードで、今年の"冷夏"も熱く幕を閉じます。

補足)問題となった反ゲイLyricsというのは・・・
Buju Banton"Batty Rider""Boom Bye Bye"
Beenie man"Han Up Deh"
T.O.K"Chi Chi Man"
Bounty Killer"Another Level" などなど。
ブジュは3年前ジャマイカギャングがゲイをボコボコにした事件に関わっていたか否かの騒ぎにもなったりして、なかなかNYではジャマイカのように大ブレイクはできない・・・。
昨夏、ブジュとビーニマンの英国でのライブも反ゲイLyrics問題でキャンセルとなり、ビーニマンとT.O.KのNYウェブスターホールで予定されていたライブも同問題でキャンセルという経歴もあり、今回は関係者も慎重だった模様。日本のレゲエイベント、ジャマイカ本土のサウンドシステムからサンフェスまで、結構参加率の良い私くしですが、NYでのレゲエイベントはまた一種独特です。

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気が付けば、1ヵ月半もブログを更新してませんでした・・・(汗)。毎日お陰様で忙しくさせていただいております。新聞社や雑誌の方に随分取材もしていただきました、有難うございました。執筆も締め切りに追われながらも何とかさせていただき、時間を見つけては遊びイベントにも出掛けましたが、今年はなんだか例年より忙しかった・・・。そして、知人(黒人)の警察沙汰などもあり・・・、結構精神的にも参った。あっという間の2007年夏でした・・・・。

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by tommytomita | 2007-08-28 10:09 | レゲエ