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この一冊でJazzが、アメリカ黒人史が丸わかり!

by松尾公子
凄く面白い本を発見しました!タイトルどおり、この一冊で、Jazzが、アメリカの黒人音楽史が、短時間でよ~くわかります。しかも「マンガ」ですから、とっても楽しく読めますよ。これは、久々に出会った超オススメ本です。
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Jazz It Up! マンガまるごとジャズ100年史

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本当言うと、自分で見つけたのではなくて、夏にハーレムツアーにご参加いただいた東京のプロデューサーEdo Joeさんからのご紹介です。ハーレムでお会いした時には未だ出版前でしたが、お話を聞いた時点でもう大変興味深く、本になるや否や早速一日で完読させていただきました!

日本の名門ジャズ誌スイング・ジャーナルで3年に渡り連載された人気コーナーであり、また、著者が韓国初のジャズ誌創刊、ジャズ賞創立、ジャズフェスプロデュース、というジャズのパイオニアである南武成さんですから、内容もバッチリ。

黒人奴隷制から生まれたワークソング(労働歌)、1800年代南北戦争の軍楽隊からくる黒人ブラスバンド、黒人ブルース、黒人霊歌・ゴスペル、、、がいかにJAZZに結びついてきたか、が面白おかしく、きちんと理解できます。2月のブラック・ヒストリー・マンス(黒人史月間)にもぴったりの一冊です。

小難しい歴史というより、よく名前の知れたジャズメンの人間的なエピソードや交友関係が満載なので、頭の中でばらばらになっていた人名や地名、曲名が一気につながりますよ。
個人的には、ハーレムジャズの章がとても身近で興味深く、またルイ・アームストロングのエピソードは色々と笑えましたが、ブルースの女王ベッシー・スミスが、あんなに売れていながら、交通事故に遭った時、「黒人」ということで誰の助けも受けられないまま路上で一人で死んでいった、という生々しい黒人差別のエピソードや、才能がありながらも麻薬で駄目になっていった沢山のミュージシャン達、、、そういった悲しいエピソードも網羅されています。

年代別にクレオールから、デューク・エリントン、マイルス・デイビス、、、本当に様々な著名人が登場しますが、最新ジャズで登場するのは誰か?読み進みながら興味津々。私たちの知人であり大好きなジェームス・カーターが登場か!?と思いきや、昨年トミーさんと私で日本にBookingさせていただいたロニー・プラキシコが登場!我々もポイントを突いたブッキングをしているな、と自画自賛(笑)。

さぁ、ジャズはちょっと難しくて、、、と敬遠している方、必読です。
多くのHipHopアーティストもJazzの名盤をリスペクトしています。
ビヨンセが映画「キャデラック・レコーズ」で、ジャズブルースシンガーエタ・ジェームスの生涯を演じ、At Lastが昨年リバイバルヒット、遂にはオバマ大統領就任パーティでFirst Dance曲に選ばれるほどに...。

Jazzを知ることは黒人音楽を知ること、黒人史を知ることなのです!



※クリックすると映画キャデラックレコーズのTrailerがご覧いただけます


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by tommytomita | 2009-02-07 18:11 | ジャズ
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