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驚!これが彼のアメリカ初の展覧会だとは、、、NYハーレム 松尾公子

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by 松尾公子


“ハーレムのピカソ”
-フランコ・ギャスキン氏の個展が、現在、ハーレムの中心地125丁目で開催中です。


冒頭の作品、
「Father's Care」 by Franco The Great
(canvas and oil 24x36)

父親の腕で高く抱き上げられた子供の目には―

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一粒の、大粒の、涙。



作風をコレっと決めずに、色々な絵を書いていきたいというフランコには、本当に色々なスタイルの作品があります。その中のひとつ「黒人の涙」シリーズの中でも、これは特に気に入っているという作品です。

「60年代から70年代にかけて、黒人であることの誇りが感じられるようになるに従って、私の“黒人もの”に人気が集まったが、中でも人々のお気に入りは、黒人少年の肖像画。
頬に大粒の涙が光っている。
涙があまりにリアルに描けているので、みなそっと手で触れてみるんだ。黒人の男たちはみな強そうにしているけど、私と同じでみな涙もろい。涙には人一倍近いものを感じるんだろう。」
トミー富田著書「ハーレム・スピークス」中のフランコのインタビューより~)


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驚くべきことに、今回がフランコの、アメリカ国内では“初”の展覧会なんだそうです。

世界的に有名なハーレムの画家フランコは、ドイツや日本やアフリカや、、、外国には何度も招聘されて、作品を披露しているのに、アメリカではナントこれが「初」エキシビション。

パナマからNYハーレムに移住し、ハーレム125丁目のシャッターにカラフルな黒人の絵を無料で描き始めて40年余り。
オバマ大統領から頼まれて肖像画を描いたり、自分の作品が国連切手の図柄に選ばれたり、、、etc.
アメリカ中でこれだけ有名な彼の作品は、ハーレム125丁目のシャッターがひとつのギャラリーですから、24時間365日、ストリートに作品が並んでいるということで、敢えて「個展」という機会がなかったのでしょう。

今回展示されている作品は、ストリートで大きなシャッターにペンキで描かれた作品とは全く違う「キャンバスに描かれた」作品。
フランコの大好きな「黒のベルベッド」に描かれた黒人の肖像画も沢山あります。



初日のオープニングでは、新ハーレムの美味しいソウルフード店「ジェイコブス」(トミーズハウスに泊まった方には懐かしいでしょ。私たちの日常食、笑) がスポンサーとなって料理も提供してくださり、
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続いて、フランコのヒストリー映像がスクリーンで上映され、
(これが、昔のハーレムの街角も沢山映ってかなり興味深いものでした)

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いつもの作業服「つなぎ」からスーツに衣装換えして、フランコのご挨拶
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そして、今回の目玉、
このスクリーンの後ろに隠されていた―
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フランコが今一番皆さんに伝えたいメッセージが込められた絵、
の除幕式がありました。

どんな絵だったかは、ここでは「?」にしておきますね。
会場の中心、黒のベルベッドに描かれた作品です。
是非自分の目でメッセージを感じ取ってくださいませ。

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Franco the Great Exhibition
2012. Feb.1-29


【会場】
Adam Clayton Powell Jr. State Office Building
163 West 125th Street, 2nd Floor Art Gallery
※入場にはセキュリティーチェックの為、写真つきのIDが必要です

【入場無料】

* * * *
【Event】
For 2days Only(Feb.10th & 11th)
※フランコ本人とスクリーン上映をみたり、Q&Aがあったりします

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【皆様へお願い】
2009年、「防災防犯の為、現行の全面メタルシャッターを、中が75%は外から見える柵タイプのシャッターに移行するように」という新法案が通過しました。
=現存する25個のフランコのシャッターアートが撤去されてしまうことになります。

チーム・フランコは、Harlem Community Development Corporationの協力で、署名を集めたり、関係各所に直訴して、今やハーレムのシンボルともなっているフランコのシャッターアートをなんとか守ろうと活動しています。

署名、募金etc.なにかできることがあれば是非ご協力ください。

Harlem Community Development Corporation
電話 212-961-4140(NY)
Eメール tlunke@esd.ny.gov

※今回の展示会でも、オリジナル、リプロダクション作品や、フランコのグッズを販売していますので、それを購入するのもひとつの大切な協力になると思います。


<著書紹介>
フランコのこれまでの波乱万丈な人生については、トミー富田インタビューによる著書「ハーレム・スピークス」でお読みいただけます。
~3歳の時、突然、口がきけなくなったフランコが、どのようにしてそれを克服し、故郷パナマで有名な画家になり、そしてNYへ出てきて苦難の末ここまで有名になったか!?

※このブログ右側の「ライフログ」から、またはこちらのリンクをクリック↓
http://item.excite.co.jp/detail/ASIN_4880082104/




<関連過去ログ>
※黒人初の米大統領なるか、オバマinアポロ劇場! (2007年11月)

※黒人アーティストとMama(2008年5月)   


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フランコがむかーし描いたトミーさんの貴重な肖像画



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*日本赤十字社から寄付

*Red Cross Americaから寄付

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harlemtommytour@hotmail.com (日本語)
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by tommytomita | 2012-02-12 02:43 | ファッション・アート
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