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黒人初、アメリカドル紙幣のデザインになる女性の話 By松尾公子

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by 松尾公子


~全米36 都市配布の日系無料紙「ニューヨーク・ビズ」に掲載中のコラム「トミー富田のハーレム浅草下町孝」2016年6月号より転載~



2020年より、20ドルの”顔”になる「ハリエット・タブマン」の銅像がハーレムにある。

いばらの道、黒人奴隷のルーツ(根っこ)に強く引っ張られながらも、
そのスカートの下に多くの逃亡者を隠して、
ひとりも取りこぼすことなく自由な場所へ運ぶ力強い”機関車”そのものとして描かれている。


初のアフリカ系アメリカ人として、
アメリカドル紙幣にデザインされることになったのは、

メリーランドで奴隷として生まれ、
5歳から働き、
奴隷監督からの虐待に耐え、
20代で脱出逃亡後は、
アンダーグラウンド・レイルロード(黒人奴隷の逃亡を援助する秘密結社)の車掌(指導者)として、
南から北への長い長い19回の往復で約300人余りを、
南北戦争時に700名以上を、
奴隷制の無い北部へ助け出した「この大陸で最も勇敢な人物」と評された女性だった。


奇しくも先週、クンタ・キンテで御馴染みのテレビドラマ「ルーツ」が40年ぶりに全米でリメイク放送されたばかり。
ラッパーのスヌープ・ドッグは、SNSを通じて、
「鞭打ちされ、殴られ続ける何百年も前の奴隷の話はもううんざり、俺は見ないぜ、皆ボイコットだ。もっとポジティブな話を!」
と呼びかけ話題になった。


ところで、
ー1ドル札のジョージ・ワシントンの家が、ハーレムの上に、
ーそして50ドル札のグラント将軍の墓が、毎年ハーレムウィーク(お祭り)のキックオフとなる120丁目西にあることは以前このコラムでも書いたが、

さらに、今回の20ドル紙幣。

アメリカには50州もあるのに、
7種類しかないドル紙幣のうち、4種に、
この小さな街ハーレムが関わっているというのは大変興味深い。


....奴隷解放運動家、女性解放運動家として知られるハリエット・タブマンのお墓はニューヨークにある。
(※詳しくは、「松尾公子のハーレムツアー」でご案内しています)
黒人初、アメリカドル紙幣のデザインになる女性の話 By松尾公子_f0009746_911533.jpg
スカートの柄には、足かせの鎖や西アフリカのパスポートマスク風に描いた無名の逃亡者達の顔が。




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by tommytomita | 2016-06-15 09:12 | ハーレム情報
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