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ジョージ・フロイドについて〜ニューヨーク・ハーレム


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by 松尾公子

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「ニューヨークとハーレムと音楽の話」 




2020年 6月1日

日本の報道を見てショックを受ける。



また、

このような混乱の状況下、

わざわざ写真やビデオを撮りに行く一般の人が、

話題になりそうなインパクトのあるものだけをUPすると、

なにが起こるか。



“抗議デモが暴力的になってNYが大変なことになっている”

というような、

黒人=怖い、暴力、ギャング、デモやっても略奪したらダメだろ、、

というイメージが刷り込まれてしまう。ー違う。



せっかく命懸けで訴えている正当なメッセージはいつしか消え、

暴動の印象だけが残ってしまう。ー違う。



私達日本人の中には、

人種差別問題を、

無意識に「上から目線で」、

“可哀想”と思いながら見ている人が、

意外と多いことに違和感を覚える。



まずは知ること、

真実を、

長く深い歴史を、

少しずつ知ろうとすることを、

大切にしたいと思う。



私たちも有色人種。


それ以前に、

これは、ヒトとしての問題。

だから抗議デモには、

あらゆる肌の色のヒトが参加している。

その中には、多くの白人賛同者もいる。


   ー   ー   ー

(事実)

2020年5月25日、ミネアポリスで、

20ドル偽札使用容疑で手錠をかけられた、

黒人男性ジョージ・フロイド氏が、

無抵抗だったにもかかわらず、

白人警官からの8分46秒に渡るchokehold(首絞め)で命を落とし、

そのビデオがSNSで拡散、

警察署前での抗議デモが始まり、

それが27日には一転。

窓ガラスが叩き割られ、

抗議と同時に暴動化が始まり、

抗議デモはアメリカ各地から世界へ広がる。


(SNS拡散された窓を壊す映像は、全身黒尽くめにガスマスク姿の“白人男性”だった)



※コロナ感染予防として、マスクやゴーグルで全身覆われていても不審ではなくなったことが、今回は残念ながら裏目に出て、近くにいる人の顔も表情も人種も分からないのが、精神的にも”大胆に悪いことができる”ことに繋がってしまった。




1) 抗議デモと、暴力・略奪を、安易に一緒にして伝えない



コロナ感染も不安な中、

集まって、声を枯らして、

平和的でパワフルな本来の抗議デモを行っている人達と、



この機会を悪用して、

正当なメッセージを「暴動」にすり替え、

メディアの映像や、人々の注目が、

プラカードを持った行進から、

炎や、割れたガラス、暴力、強奪の映像に挿し変わるように、

事件・犯罪で終わらそうとしている人達(組織)、

が存在している。



前者の、正当なデモは、

例えば私も参加したハーレムの抗議デモは、

主導していたのは弁護士で、

参加者には、

コミュニティーリーダーや教師ほか、

子供の頃から、

いや、生まれた時からつきまとう、

肌の色だけで言われのない差別にさらされる、

長きに渡るこの問題をなんとかしたいと心底思っている人達と、

私たちのような賛同する人の集まり。


Peaceful Protestsと言って、

リーダー、オーガナイザーが、非暴力でパワフルに抗議主張する合法な場。


ハーレム 中心地125丁目のアフリカン広場にて


このポジティブな群衆、

中には体を張った命がけのリーダーたちの群れに紛れて、


わざと暴力の発端を仕掛けたり、

火をつけて危険なデモに見せようとしたり、


汚い落書きを残し(それもBLM等、敢えて大切にしているメッセージを大きく殴り書きで使って)、


抗議デモのイメージを落とそうとする

全く別の目的の人達や、instigatorが入り込んで来ている。



店を守る為に取り付けられたベニヤ板の

“釘を外していく”(容易に強奪できるように)

白人カップルの姿もネットに収められていたりする。



逮捕された人の中には、

わざわざこの為に来たと思われる州外の者も多数、


白人至上主義者や、アナーキーと思われる人、

組織、団体の関与が明らかで、

調査が進められている。



(こんなわかりやすい落書きをわざわざ残すだろうか?考えたらすぐわかること)

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↓ 確信犯映像。スタバにBlack Lives Matter など落書きする全身黒づくめの”白人女性”に、やめてくれと抗議する黒人女性。




夜に、ナイキやマイクロソフト路面店の壊されたガラスから、

商品を持ち出して走り逃げる若者達の姿を見ると、心が痛む。


盗みは絶対にいけないこと。


でも、

敢えて彼らが好む店を選んでガラスを壊し、

犯罪へ誘導している大人(組織)は本当に許しがたい。


彼らの今回の、

欲しいものを沢山抱えて逃げ切ってしまった経験は、

将来にどれだけ大きなものを残してしまうだろうか。




↓ 正当なNY抗議デモのリーダー達は、

店のガラスを壊そうとする人を、体を張って阻止する。

暴動化すると自分たちの正しい抗議メッセージが消えてしまうのが十分わかっているから。





↓黒人抗議デモ隊に迫ってくる警察に対して、壁を作る(これは正当な)白人女性デモ参加者達。
警官が私たち達白人にも同じ暴力性で来るなら黒人差別をしていないことの証明、
もし私たち白人に同じ態度で迫らないなら、それは人種差別だ。

※一瞬すごい勇気だと思えるが、これは白人女性の特権を自分達が知っての行動で、アジア人の私たちが同じ勇気を示しても効果無し。このように、人種の坩堝の自由なNYでさえ、白人というだけで優遇されることは日常であり、それを本人達も自覚している。
実は、デモに参加する様な賛同者とは別で、この特権を絶対守るという白人至上主義者は現代でも潜在的に驚くべき多く、現大統領になり顕在化してしまったので、今日のブログ内では、(本来の私なら、肌の色関係無くと言いたいところだが)、事実に基づき敢えて「白人」という表現を使用している。





2)黒人が警察に不当に扱われて来た長い長い歴史



黒人の街で生まれたら、

子供の頃から、

生きていく為に、悲しいかな

「警察との接し方」を大人に教え込まれることが多い。


普通の生活の中で、不当に捕まらない様に、

いとも簡単に撃たれてしまわないように。

そんな場面を沢山すぎるほど見て聞いて体験してきたから


(ブロンクス生まれの仲良し黒人男性。友人のお葬式に行って棺が閉じてて顔を見られないことは多い。暴力や銃の跡で顔が見せられなくなってしまってるから。と)




下は、

クオモNY州知事が会見で使用したスライド。


この30年で、

ニュースでかなり大々的に報道された、

警官に正当な理由無く殺された黒人男性は、

ここに載りきれないほどもっと沢山いるし、


大きくは報道されなかったもの、

全然報道されなかったもの、

死に至らなかったので、放置されたもの、

、、、も含めたら、


ひとつの国ができるくらいの数にのぼるかもしれない。



そしてそれは、

(もう聞きたくないという黒人の人も多いのだが)

人権が認められる前、

奴隷として連れてこられた400年前からずっと。


何も変わってない。

Enough is Enough(もう沢山だ)


それが今回の大規模な抗議デモだ。



(結婚式前、警官に51発打たれて死んだショーン・ベルほか、昔書いたブログのリンク一部を最後に添付しました)

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私のハーレムツアーにいつも出て来るサウスブロンクスの少年↓ (3年前の私のインスタ@KimikoHarlemより)

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3)アジア人としてのアイデンティティーを持って



話しは冒頭の 日本人の差別意識に戻る。


日本は戦後から、白人崇拝。

中には、

無意識に自分を白人側に置いている人もいるかもしれない。


思いあたるところはないだろうか?


子供に青い目 金髪の人形を買い与えたり、

(アメリカだと、黒人の子は黒人の人形を、ラテン系の子はラテン風の人形を妹として可愛がるのが一般的)

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英会話の先生が白人だったら喜んだり、

白人にナンパされたら嬉しいのに、
黒人に声かけられたら、とっさに怖いと思ったり、

黒人にだけ「さん」を付けて、
黒人さん、と言うのも
私には違和感がある。


それがどうこうと言うのではなく、
知らないうちに行動や発言で傷付けることがあるかもしれない。


知る、というのはとても大切なこと。

知ってもらえたら、、、
街を歩いて感じてもらえたら、、、
という思いで、
私は愛情を持って日々ハーレムを案内する



今回のコロナパンデミックで、

NY平均感染率の2倍以上の感染エリアが、

サウスブロンクス、ブルックリン東部、クイーンズ区の、

マイノリティの多い、貧困地域、だと連呼された。



私の周りには、

とても尊敬できる黒人エグゼクティブの友人も沢山いる。


もともと裕福だった人もいるし、


努力して、生まれ育ったコミュニティとは違う世界に入った人もいる。

それでもやっぱり耐え難い差別を経験してきたと言う。



そして抜け出したつもりでも、

今回のように何かにつけて、

“アフリカン・アメリカンとラティーノの貧困“、

とメディアでも連呼され、

黒人=貧困というイメージを強く持たれるのはきっと悲しいと思う。



次の世代には、

自分の子供には、

より良いアメリカを生きて欲しい、

と、それぞれに知恵を絞る。


その一つが、

声を枯らしての抗議デモ。



このアメリカ史の根でもある白人と黒人の差別問題はデリケートで、


たとえ仲の良い友人でも、

非黒人から語られるのを好まれない時もある。



私も日々学びの途中。


「同じ気持ち」にはなれなくとも、

自分のアジア人としてのアイデンティを持って

学びながら、

共有できること、共に出来ることを探せるようになっていけたらと思う。




最後に、

iPhoneを世に送り出したスティーブ・ジョブスは、
長かった歴史にひとつ明かりを灯したもしれない。


これまで揉み消されていた不当な扱いが、
近年、ビデオで証拠として残り、
メディアに載らなかった問題を、
個人がネットで発信出来る様になり、
世論から追い風をもらえることもある。


今年2月に、
ジョギング中に白人から銃殺されたアマッド・アーバリー氏は、
SNSで映像が拡散されなければ、
犯人が逮捕されることも無かった。


また、
今年5月に、
NYセントラルパークで、
犬を連れた白人女性に冤罪を着せられそうになったクリスチャン・クーパー氏は、
SNSで映像が拡散されなければ、
冤罪をかけられていたかもしれない。


差別問題は、
黒人が自分達で努力することで変わっていくのか、

いや、
白人の意識と行動が変わることだ、
とも言われている。
(今のトップだと一生無理だが)

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憎しみを憎しみで返すことは、

憎しみを増殖し、

星の無い闇をさらに深めてしまう。

闇で闇を追い払うことはできない、

光だけがそれを可能にする。

憎しみは憎しみで追い払うことはできない、

愛だけがそれを可能にする。


ーキング牧師



別記)

ウチの教会のfirst gentlemanも警官、教会メンバーにも数人のNYPDポリスがいます。コロナ発生から感染を恐れずCityを守ってくれてHEROだったのに、今度はまた命を削っての警備で、一変して「敵」扱い。本当は制服を脱いで、抗議デモに参加したい気持ちもあると思うとまた泣けてきます。



<関連過去ログ>

〜サウス・ジャマイカより〜(2009年10月)


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by tommytomita | 2020-06-11 07:06 | ニュース
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