人気ブログランキング | 話題のタグを見る

セヴィアン・グローバーのTAP

セヴィアン・グローバーのTAP_f0009746_1448416.jpg

1月3日(火)
元旦のサンデーゴスペルツアー、
2日のハーレムジャズツアーが無事終わり、
今日はようやくトミーツアーもお休みです。

ということで、ダウンタウンであっているセヴィアン・グローバーTAPショーをやっと見に行くことができました。

Savion Glover's
"Visions of a Bible"
with Lori Ann Hunter and Ther otherz
@The JOYCE Theater (Dec.20.2005-Jan.15.2006)

TAP好きのトミーさんに色々と伝授いただいたお陰で、
今や私もすっかりTAPフリークになってしまい(昨年はとうとう日本の雑誌にTAPの記事まで書いてしまいましたが)、NYであるセヴィアンのショーには殆ど足を運んでおります。

特にここ数年セヴィアンは露出が多く、
Jazz at Lincoln CenterやB.B.King、Knitting Factory、Apollo Theater・・・とNYマンハッタンだけでも頻繁に公演をしています。

ジョイスシアターでは毎年この時期に演るのが恒例になってきて、
今回はいつもより長めの1ヶ月公演ですがほぼ満席です。

ジャズに合わせたり、クラシックに合わせたり、アカペラの自分の歌に合わせたり、大勢の仲間と一緒にタップを踏んだり、色々な試みをするセヴィアン・・・
今回はゴスペルです。

それもアカペラのゴスペル。

セヴィアン自身がニュージャージーのニューアーク(教会が多くゴスペルも盛んな黒人の街。

シシー・ヒューストンの教会もニューアークです)から見つけてきたゴスペルシンガーLori Ann Hunterのゴスペルに合わせて、ショーの60%はアカペラゴスペルとTAPのコラボでした。

"Visions of a Bible"
His Eyes on the Sparrow
Peace Be Still
Hark the Voice
God Is
Visions of a Bible

彼女の低音でハスキーで絞り出す、いえ叫ぶようなアカペラのゴスペルに合わせてセヴィアンがTAPを踏む。

グレゴリー・ハインズ亡き後、今やNo.1の座に君臨するセヴィアンのTAPはやはりいつ見ても感動します。

静かな繊細なTAPから、激しく力強いTAP。

人間の2本の足だけで奏でられている音とは思えない、しっかりとした音楽になっています。

そして何よりセヴィアンの素晴らしいところは、リズムの正確さ。
どんなステップを踏んでもリズムがしっかりしているので、休憩無しの1時間強のショーでも、観客をず~っと魅了するのです。
みんな自然に足元だけに目がいってしまう、釘付けにさせてしまうところは流石です。

ちょっとおどろおどろしいゴスペルが長すぎた感はありましたが、
ショーの後半からは、やっとライトが上がり、バンドが出てきて華やかに。

セヴィアンのバックバンドを務めるのは、ハーレムジャズツアーで毎週顔を合わせる我々のお馴染みの面々でもあり、セヴィアンが最も信頼している面々。

セヴィアンがクルリと後ろを向き、それぞれの楽器に向き合うと、そこからタップとその楽器との1対1の真剣セッションが始まります。
お互いの呼吸を良く知りつくしたアーティスト同士ならではの息がピッタリのセッションは、これまた見るものを釘付けにします。

セヴィアンの汗がじっとりと染みてきて、シャツの色が全く変わってしまう・・・いつもながら美しい汗です。

こうして、休憩無しの1時間のショーが終わりました。
客は殆どが白人のカップル。
ダンスの劇場であるこのジョイスシアターには、ダンス観賞好きの白人マニアが多いのです。

公演終了後、
バンドのメンバー&セヴィアンに会いに、
トミーさんと楽屋へ。

ステージではガッシリ大きく見えるセヴィアンも、素顔は色白で華奢(きゃしゃ)。
スター特有のオーラーでステージではとても大きく見えるのです。

今日はシンガーのLori Ann Hunterのお誕生日ということでバースデーケーキを皆で食べた後、
サックスのペイシャンとハーレムのソウルフードレストランまで出掛けて遅い夕食を摂る事にしました。

彼がセビアンと始めて一緒に仕事をしたのはBlack & Blueのミュージカル。

一緒にツアーに出掛け、まだ若かったセビアンを、公演終了後各地のジャムセッションに連れて行くうちに、お互いに尊敬と信頼と友情が生まれ、セビアンがソロでショーをするようになってからは、ずっーとご指名がかかっています。

全米ツアーだけではなく、ヨーロッパや南米ほか世界をツアーしているセヴィアン御一行。
それぞれの音楽活動も忙しいので、今回の新作の為にはどのくらいリハーサルをしたのか聞いたら、ほんの1回だけだったと聞いてビックリ。(流石、ジャムセッションでつちかった即興性!)

売れっ子のセヴィアンは、この後も2月1日にNYのB.B.KINGでライブ、4月は東京で8公演。
しかし、内容は今回のものとは違うようです。

日本へは弦楽器も入れ総勢メンバー14名くらいで行くとか。

まぁ、今回のゴスペルバージョンは、日本で演るのは難しいかなという感じです。

オーケストラバージョンは華やかできっと日本の皆さんもお楽しみいただけるのではないかと思います。

尚、毎週木曜日のトミーさんのハーレムジャズでは、JazzとTapのセッションが見れますので、NYへ来た時にはどうぞご参加くださいね。

.....................
今日も是非!「応援クリック」お願いします。


人気ブログランキング


有難うございます
.....................

ブッキング・コーディネイトは、お気軽に
harlemtommytour@hotmail.com (日本語)
までお問い合わせください。

.....................

by tommytomita | 2006-01-04 00:47 | TAP ダンス
<< Pop & Gospel Si... ハーレムジャズ年越しパーティ >>