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レゲエ・カリフェス in ブロンクス

レゲエ・カリフェス in ブロンクス_f0009746_2572820.jpgby松尾公子
8月25日(土)2-11pm
毎年恒例のNY最大のレゲエイベントReggaeCariFestに行って来ました。場所はブロンクスのRandall's Island。今年は、ジャマイカのダンスホールレゲエから濃い面子が揃い、公演前からかなり話題に・・・。

その原因は、本場ジャマイカで人気のBuju BantonとBounty Killer。彼等のLyricsの中に、反ゲイ・レズビアンのもの(撃ち殺そう!とか、絞首刑だ!とか、、、etc.)がある為、GLAAD(Gay&Lesbian Alliance Against Defamation-ゲイとレズビアンへの中傷に反対する同盟)がパフォーマンスを止めさせる抗議をしていたのです。同性愛者の結婚を認めるか否かの政策が、政治家にとっても重要なポイントとなる都市NYでは、この問題は軽視できません。スポンサーだったHipHopラジオ局105.1FMも「ウチは普段からあまりレゲエもOnAirしないし、特にブジュとバウンティはかけたこともないし・・・」と言って、いつの間にかスポンサーから撤退し、最終的にはプロモーターが、公演前日、全出演者に「反ゲイ・レズビアンを思わせるパフォーマンスはしないこと」という同意書にサインをさせ、当日の開演にこぎつけたというわけです。
レゲエ・カリフェス in ブロンクス_f0009746_8465735.jpg何とか仕事を切り上げ、私くしが合流したのは夜8時でしたが、会場には、NY中のレゲエ・ピープルが集まり、皆、体を揺らし、タバコやら何やらをふかしながら、大きな暴動も無く、夜11時過ぎには無事終了しました。
トリを飾ったのは、15年ぶりのNYというニンジャマン。HotなLyricsが出ると、プォーン、プォン、プォン、、、、と煙を出しながら観客が手にしたAirHorn(写真)を鳴らし、踊りわめきますから、これは人里離れたこんな島じゃないと開催できません。※写真下、皆、手に手にAirHornをかざしている

さて、このカリフェスか終わると、いよいよ我々の夏もほぼ終わり・・・。後は、9月第1月曜ブルックリンのウェスト・インディアン・アメリカン・デイ・カーニバル・パレード(西インド諸島カリビアンたちの祭典)と、9月第3日曜ハーレムのアフリカン・アメリカン・デイ・パレードで、今年の"冷夏"も熱く幕を閉じます。

補足)問題となった反ゲイLyricsというのは・・・
Buju Banton"Batty Rider""Boom Bye Bye"
Beenie man"Han Up Deh"
T.O.K"Chi Chi Man"
Bounty Killer"Another Level" などなど。
ブジュは3年前ジャマイカギャングがゲイをボコボコにした事件に関わっていたか否かの騒ぎにもなったりして、なかなかNYではジャマイカのように大ブレイクはできない・・・。
昨夏、ブジュとビーニマンの英国でのライブも反ゲイLyrics問題でキャンセルとなり、ビーニマンとT.O.KのNYウェブスターホールで予定されていたライブも同問題でキャンセルという経歴もあり、今回は関係者も慎重だった模様。日本のレゲエイベント、ジャマイカ本土のサウンドシステムからサンフェスまで、結構参加率の良い私くしですが、NYでのレゲエイベントはまた一種独特です。

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気が付けば、1ヵ月半もブログを更新してませんでした・・・(汗)。毎日お陰様で忙しくさせていただいております。新聞社や雑誌の方に随分取材もしていただきました、有難うございました。執筆も締め切りに追われながらも何とかさせていただき、時間を見つけては遊びイベントにも出掛けましたが、今年はなんだか例年より忙しかった・・・。そして、知人(黒人)の警察沙汰などもあり・・・、結構精神的にも参った。あっという間の2007年夏でした・・・・。

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by tommytomita | 2007-08-28 10:09 | レゲエ
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