by松尾公子

ダサイ、古いと思われるものを "COOL" にしてしまうのもファッショントレンド。
金歯(Tooth Jewelry)しかり、ブランドパクリロゴしかり、、、この辺の遊び心は黒人ファッションの得意とするところですが、今年の春から、やたらとブルックリン、ブロンクス、ハーレムで見かけたのが、NY土産として知られる「アイ・ラブ・NY」Tシャツ。
ダサめの白人観光客おじさんの定番だったこの白Tシャツが、XLサイズで赤、青、緑、オレンジ、紫、ピンク、グレー、黒、蛍光色・・・とカラフルに生まれ変わり、Capやスニーカーの色とコーディネイトしやすいということで、まぁよく見かけました。

といっても、黒人街限定、1枚$2.99(約350円)。
カラフルとは言え、「アイラブNY」だけではboring(つまらない)。
「アイラブDR(ドミニカン・リパブリック)」
「アイラブBK(ブルックリン)」
「アイラブBX(ブロンクス)」
「アイラブPR(プエルト・リコ)」
そして
「アイラブ・トリニダード(これだけ筆記体)」
ほか、様々なバージョンが出現。
私のお気に入りは「アイラブ・Black People」(写真下の真ん中の男の子)。「私は黒人が好きです」と日本人の私が着て歩くのとはわけが違い、黒人の男の子が来ているとなんだか可愛いのです。

しかし最近では、もう2枚で5ドルの最終処分セール中ですから、オバちゃんやおじさんが安さに惹かれて着まくってしまい、早くもダサいカテゴリーに戻りつつある2007年アイ・ラブTシャツです。
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