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FlashBack#2~街にタップダンサーの名前がついた

FlashBack#2~街にタップダンサーの名前がついた_f0009746_13162855.jpgby松尾公子

3月11日(土)12:00~
1950年~1980年にかけてハーレムを中心に活躍したタップダンスグループ"Copasetics"のダンサー兼マネージャーとして要(かなめ)的役割を果たした "LeRoy Myers"が、85歳で生涯の幕を閉じたのは一昨年前。その彼が、長い間住んでいたManhattan Ave.と122th Streetの角に「レロイ・メイヤー・コーナー」という標識が掲げられることになりました。

除幕式の当日は、招待状片手にレロイゆかりの人達が集まってきて、日中のハーレムの何でもない街角が、一瞬、アフリカンドラムス、タップダンス、ジャズ、ゴスペルで満たされた素晴らしい屋外ステージとなりました。
FlashBack#2~街にタップダンサーの名前がついた_f0009746_1317191.jpg元マンハッタン区長のパーシー・サットン氏、ディストリクトリーダーのビル・パーキンス氏や、デイヴィット・ギルモア、ハロルド・クローマー、ミケレ・・・等、現役トップクラスのタップダンサー達、ジャズミュージシャンも多数参加しました。
レロイの姪のケニーのドラムと、マックのサキソフォンに合わせて、小さなタップボードの上で次々とタップダンサーのジャムセッション。最後は、セヴィアン・グローバーのお母さんイヴェットのゴスペルで締めくくりとなりました。

余談になりますが、トミーさんが初めてハーレムに引っ越して来ることになったのは、このレロイの紹介だったそうなんです。123丁目のマンハッタンアヴェニューの角にあるParksというクラブの3階のブラウンストーンで、このレロイのアパートのスグ前。その頃、毎晩毎晩SOHOからハーレムのジャズクラブへ通ってくる不思議な日本人トミーさんを見るに見かねて、レロイがそのアパートを紹介してくれたのです。

その後、ハーレムにあるシニアシチズンセンターやナーシングホームの老人達を慰問するトミーさんのボランティアにも協力してくれて、コパセテックスのバスタ・ブラウンやバッバ・ゲインズ等、錚錚たるメンバーを紹介してくれたのもレロイでした・・・。

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# by tommytomita | 2006-03-11 13:01 | TAP ダンス

FlashBack#1 ~満席のゴスペルコンサート~

FlashBack#1 ~満席のゴスペルコンサート~_f0009746_12163561.jpg
By松尾公子

3ヶ月もブログから遠のいてしまいましたっ。
大焦りで、
各ジャンルから
かいつまんでFlashBack!!

3月3日(金)19:30~
トミーさんがずっと公私共に親しくしていたハーレムの名士、メモリアル・バプティスト教会のビショップ、今は亡きDr.プレスト・ワシントン牧師と相談を重ね、1997年にハーレムで初めての日本人クワイヤーとしてスタートしたHJGC(ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤー)の久々のコンサートが開催されました。

いつもお馴染みの地元黒人クワイヤーの面々、ドラムスのアンソニー牧師も友情参加いただき、英語とプレイズダンス、そしてたまに日本語を織り交ぜた約3時間のゴスペルコンサート。我等がテレンス・ケネディ牧師の、素晴らしい演奏と音楽監修により、満員の礼拝堂で沢山の賛美を捧げることができました(感謝)。

Friday Night Musical (Song List 順不同)
・Bless the Lord with me
・His name is Wonderful
・What a Time When We All Get Heaven
・Let Thy Glory Fill This Place
・He's a Mighty God
・Enter His Gate
・Lord,I Want to be a Christian in My Heart
・I need Your Sprit
・Glorify Thy name

トミーさんが毎月連載している「Daily Sun」さん、「35歳だった」というNYで活躍している日本人のコーナーで昨年トミーさんを取り上げていただいた「ジャピオン」さん、そして以前ハーレムホスピタルのパーティで同席させていただいた「週刊NY生活」さん、、、、NYで人気の日本人向けフリーペーパーの関係者の皆さんが快くコンサートの告知を掲載していただき、当日は沢山の方々が聴きに来てくださいました。皆さん、本当に有難うございました。

各誌の掲載記事はこちら

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# by tommytomita | 2006-03-03 12:01 | ゴスペル

黒人タップのパイオニア"ニコラス・ブラザーズ"を偲んでTAPで追悼



黒人タップのパイオニア\"ニコラス・ブラザーズ\"を偲んでTAPで追悼_f0009746_273077.jpg
飛び入りでセヴィアン・グローバーも登場

2月26日(日)
ニコラス・ブラザースのフェイヤード(Fayard Nicholas)が今年1月25日に亡くなりました。
当年91歳でした。

弟のハロルドは2000年に他界し”クラシカルタップ”の歴史は終わりました。

アクロバットTAPで知られるニコラス・ブラザーズは、子供時代にハーレムのコットンクラブでデビューし、ビル”ボージャングル”ロビンソンと並んで、当時の厳しい人種の壁を次々と打ち破り、映画にショウに大活躍しました。


そのフェイヤードを偲んで"A Celebration of the Life and Art of Fayard Nicholas"という夕べが、今夜ミッドタウンのSt. Peter’s Churchで行われ、大勢のファンが詰め掛けました。


カルビン・ブッカーとミケラ・マリノの司会進行で始まった式典は、沢山のタップダンサーとミュージシャンの競演で3時間にも及びました。

特に、生前ニコラス・ブラザーズとも親交のあったデイビッド・ギルモアのタップはひときわ光っていました。

20年前に東京銀座の博物館で大評判をとったアメリカダンスマシーンと共演したハロルド・クローマーがビル”ボージャングル”ロビンソンを演じた場面は、25年前私が経営していた六本木”バランタイン”でのステージが思い出され、感慨深いものがありました。

続いてのDeWitt Flemingら2人の若きコンビによる”若き日のニコラス・ブラザーズ”を彷彿とさせるパフォーマンスは、素晴らしいエンターテイメントでした。

突然、タップ界で今一番の売れっ子、実力者であるセヴィアン・グローバーも会場にやってきました。
プログラム外ではありましたが、司会者に紹介され即興で踊ったセヴィアンのタップによるメッセージはとても感動的でした・・・。

その後も、新旧様々なタップダンサー達が次々と競演し、フェイヤードの追悼をタップで盛り上げました。

最後は、セヴィアン・グローバーのお母さんイヴィェッド・グローバーが登場し、病室でのフェイヤードとの最期の別れを話してくれました。そして、ゴスペルシンガーでもある彼女のアメージング・グレースで、会場全体がフェイヤードの冥福を祈りました・・・・。




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# by tommytomita | 2006-02-26 23:06 | TAP ダンス

harlem is ... MUSIC

地元ミュージシャンと共演する早稲田の学生バンド
harlem is ... MUSIC_f0009746_13433464.jpg
by松尾公子

2月24日(金)7:00PM
Jazz for Peace ~East Meets West~
featuring The High Society Orchestra of Waseda University,Tokyo,Japan and Craig Harris & Tailgaters Tales

知人の音楽プロデューサーVoza Riversにご招待いただき、ハーレム135丁目にあるションバーグ黒人文化研究所のジャズコンサートに出掛けました。
6時からレセプション、7時からラングストンヒューズ・オードトリアムでコンサートがあり、ションバーグセンター所長はじめ、ハーレム商工会議所代表ロイド・ウィリアムス氏他、ハーレムの要人が続々と顔を揃えました。

日米の音楽交流と青少年の音楽育成を目的に毎年行われ、今年で4年目となるジャズ for ピース ~ イースト・ミーツ・ウエストコンサート。特別ゲストとして、日本を代表する学生オーケストラの雄、今年50周年という早稲田大学のハイソサエティオーケストラ16名の演奏が行われました。デューク・エリントン、カウント・ベイシーのナンバーから数曲演奏され、シャイニーストッキング、ラブイズヒアーズステイ等のお馴染みの曲は場内を沸かせました。続いて、Craig Harris & Tailgaters Talesのプロの演奏が行われ、アフリカ系のオリジナル曲はブラックヒストリーマンス大詰めの今、満席のアフリカン・アメリカンの観客を大いに喜ばせました。

早稲田の学生ビッグバンドは、今回リンカーンセンターでも演奏の機会を設定してもらっており、かなりいい経験になっていることでしょう。見るからに真面目そうな学生諸君は、皆パラパラと音を立てて楽譜をめくるのに大忙し、その様子は吹奏楽を思い出させましたが、こちらのミュージシャンのように演奏を楽しむ姿が観客に伝わるようになると、これからもっともっと良くなっていくことでしょう。

Abe氏のOverseas ProdctionとVoza RiversのNew Herritage Theater Groupがプロデュースしているこのプロジェクトでは、今後はジュリアードオーケストラを日本へ、来年は都庁バンドをNYへ招待する予定です。

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# by tommytomita | 2006-02-24 23:33 | ジャズ

新生アポロ劇場 誕生!

新生アポロ劇場 誕生!_f0009746_3312015.jpg
by松尾公子

2月14日(火)・15日(水)
巨額な予算をNYからもらって、やっと本格的に改装が始まったハーレムのシンボル"アポロ劇場"。これまで数年間、もう外壁もボロボロ、看板も取れてしまって、それを覆い隠すかのように大きなビニールシートで囲ってなんとかごまかしごまかし営業していたアポロ劇場に、昔ながらの看板とマーキーが付いたのが、このブログでも以前お伝えした昨年の12月15日のことでした。

そして12月28日(水)、アポロの定番"アマチュアナイト"年間チャンピオン大会を最後に1ヵ月半完全閉館。もうかなりガタがきていた赤いビロードの客席を全部入れ替えて、新生アポロ劇場がベールを脱いだのが、昨夜バレンタインデーのOjay's(オージェイズ)コンサート。チケットは、チョットお高めで70ドル。

・・・で、いよいよ本日2月15日、毎週水曜日のアマチュアナイトが1ヵ月半ぶりに再開です。入り口のTICKET BOX辺りは近代的にデザイン一新、アポロ出身James Brown等の映像が壁に埋め込まれたスクリーンにオブジェとして映し出されて、さぞかし内装も綺麗になってしまったのだろうなぁ、、、と思いきや・・・・・。
可笑しいくらいに全く変わりなし。ただ、ボロボロだったイスが新品になっていただけで、な~んにも変わりありません。料金も据え置き、ショーのほうも全く変わりなし!

な~んだぁ、、、とがっかりする反面、1934年から黒人音楽の殿堂として今や世界にその名が知れ渡っている「アポロ劇場」は、やっぱり昔ながらのスタイルを守りながら少しずつ今後も修復されていくんだな・・とちょっと安心してしまった、不思議な2日間でした。

さて、問題の"総入れ替えされたイス"とは・・・・・。
上の写真のとおり。椅子の色も肘も席番の付け方も・・・見た目ほとんど変わりなし。擦り切れやすかったビロード生地が、チョットやそっとでは破れなさそうなハイテク生地に変わったぐらいです。
アポロのお偉いさんが、トミーさんの姿を見て言いました・・・「この椅子、1000ドル(約12万円)で1脚買わないか?」と。どうも余った椅子(予備)を、記念に売っているご様子(笑)。

何はともあれ、やっとアポロ劇場アマチュアナイトの再開です!
楽しくタメになるハーレム解説付きで人気のトミー富田のアポロツアーに参加ご希望の方はこちらまでどうぞ・・・。

※アポロ劇場の改装模様の映像は、こちらをクリックするとアポロレジェンドの素敵なBGMと共にご覧いただけます
1.Lighting of the Marquee...12月15日の点灯式の模様
2.Putting up Blade...夜中に看板がつくところ
3.Scaffold day 1...シートで覆い隠されていたアポロの修復模様
4.Taking down Scaffold...新生マーキー周辺の囲いが外される模様

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# by tommytomita | 2006-02-15 23:30 | アポロ劇場