![]() ハーレムでは“ビッグ・ダディ”のニックネームで人気のサックス奏者Bill Saxtonが、念願叶って待望の自分のクラブ「Bill's Place」をハーレム133rd Streetにオープンしました。サウスカロライナ出身のビルは、長い間ハーレムを中心に活躍し、自己のコンボを結成し、ハーレムのジャズクラブを中心に活動を続けています。 当時、141st StreetのLenox Ave.のコットンクラブや135th Streetのスモールパラダイス等、ミッドタウンから高級車で遊びに来る白人相手の繁華街のすぐ近くにありながら、それとは対照的に、この133rd Street界隈は、禁酒法時代より地元民が楽しむ秘密的クラブが多くあったところで、139th Streetには、あのビリー・ホリデイも住んでいました。名も無い頃に133rd Streetの小さなクラブに現われ、一晩2ドルのギャラで歌っていたと云います。 先日このブログでもご紹介した「American Legion」とはスグ隣のブロックで、最近この辺りもまた穴場的ジャズクラブが増えてきたところです。まだ看板も出しておらず、外からブザーを押すとドアを開けてくれるシステム。改装したての真新しいタウンハウスの1階にある店内は、20席ほどの客席しかないので、常に満席です。夏には、裏庭にバックヤード席を設ける予定といいますが、現在は狭い店内が熱気ムンムン。 テナーサックスBill Saxton、ピアノMarcus Pershiani、ドラムJason Brown、ベースはJansen Sinco、とかなり腕達者のメンバーです。 まだアルコールのライセンスを取っていないので、注文できるのはソフトドリンクスのみ。スグ近所でビールかワインを調達していくこと。 今のところ毎週金曜日の夜だけオープンしています。PM10:00~と12:00~の2setのみの演奏ですが、それがまたちょっと秘密クラブっぽい雰囲気。黒人の洒落たお客ばかりが集まって来る知る人ぞ知る不思議な空間です。 Bill's Place ・・・133rd Street bet.Lenox & 7th Ave. トミー富田ドットコムへ戻る #
by tommytomita
| 2006-02-14 08:34
| ジャズ
![]() by松尾公子 大都会の癖に雪が多いNY、とうとう今回観測史上最大の積雪量(セントラルパークで68cm)を記録してしまいました。 ![]() ![]() NYという都市は不思議です。こんなに世界の色々な機関や重要な会議や大きなイベントが沢山あって人が集まる大都会なのに、意外に条件が悪い。夏は蒸し暑く、秋と春は超短くて、1年の半分が寒い冬。4月初めでも雪が降ることがあります。おまけにマンハッタンは島ですから、橋かトンネルを利用しなければ外から入ってこれない。これで2012年のオリンピックをしようとしていたのですから・・・。 年中パレードやフリーマーケットがメインストリートで行われているのに、上手い具合に人も車も流れています。また、雪対策には感心、市長ぐるみで対策本部が迅速に動き、大都会が麻痺することはありません。大雪になるとすぐに、"Mayor(市長)"と刺繍が入ったチョッキを着たブルムバーグ市長がマスコミの前に出てきて「道路に撒く砂塩の準備も万端、除雪車も夜通し働くので翌朝の通勤ラッシュ時は問題ありません。学校の休みは・・・。駐車ルールの変更は・・・。」と発表し、市民生活が滞らないよう指示をくだします。普段は時間ごとのルールが細かい路上駐車も、雪がある程度解けるまでの1~2日は、ルール解除で数日間止めっ放しOKですから、上の写真のように車が雪だるまになってもしばらくは動かさなくて安心なんですね。 NY市長さんは大変。NYコレクションの華やかさから一転、休み返上で雪の対応、と毎日大忙しです。 ※写真はトミーズハウスがあるストライバースロウ。もともと映画の撮影やCMによく使われる閑静な住宅地ですが、雪になると昼も夜も、これがまたとても綺麗です。皆さん是非泊まりに来てくださいね! トミー富田ドットコムへ戻る #
by tommytomita
| 2006-02-13 23:41
| ニュース
![]() 只今NYでは、2006-2007年秋冬コレクションが開催中。連日テレビや新聞が最新ファッションや来場した各界のセレブで彩られ、華やかな1週間が続いています。 そんなセレブな世界とは無関係に、新しく発刊されるNY関連本のリサーチの為、このところ毎日マンハッタン中を歩き回っています。Shopやレストランの移り変わりが激しいマンハッタン、こうして歩く度に毎回新たな出会いと発見が・・・。 先日、お洒落なヤッピーが多いアッパーウエストサイドのColumbus Ave.を散策していた時のコト、道路わきに1台のキャラバン(写真上)が停まっているのに遭遇しました。この車の正体は・・・昨年6月にNYで誕生した移動型セレクトショップで、その名も”Caravan”。 フルサイズの試着室付きキャラバンに新進ブランドの商品を載せ、顧客の家や会社の近くまでShopごと移動してくるそのスタイルは、サンドイッチや飲み物を車で移動販売するデリからヒントを得たそうです。あらかじめ予約をもらったお客様のニーズに合わせて、搭載する在庫をガラリと取り替え、ある時はメンズ専門店、またある時はブランド指定の婦人服、時には水着、アクセサリー、バッグの店・・・と合理的に姿もロケーションも変えてしまうアメリカらしい自由発想が、ちょっと小金を持ったお洒落人に受けているようです。 Hip Mix of Contemporaryがテーマで、人気ブランドヨーリーYEOHLEE、美脚ジーンズでも有名なセレブ御用達Rock&Republicから、コレクションでも常連のヘザレットHeatherette等を、ファッション関係者やデザイナーとの人脈を生かし、直接買い付け(高額なバッグなどの小物は一部委託販売)。豊富で新しい品揃えを市場より安価で提供しています。他にも、ファッション雑誌に載った服、テレビや雑誌でセレブが着用していた服を速攻で取り揃え”出前”してくれるんですね。気になるサイズの方は・・・先日ご紹介したBigな28号系ではなく、0~8号・XS~M。こちらはどうやらオーガニック野菜とセントラルパークのジョギングやジムで整えたスリムサイズを誇る顧客が主流のようです。 オープン以来、ELLE等のファッション雑誌他、各種メディアにも結構取り上げられ、「今からTVの撮影があります」と言って、その日も車ごとロケ先へ向かって行ってしまいました。日本のマスコミも既にいくつか取材に来たとのこと、日本人の情報キャッチの早さにオーナーも驚いている様子でした。 ※caravan locatorで、今日はどこに出没しているか、スケジュールチェックできます。 トミー富田ドットコムへ戻る #
by tommytomita
| 2006-02-09 00:04
| ファッション・アート
![]() アメリカ退役軍人達が共同出資し、経営しているジャズクラブ「American Legion」。 我家の隣組ランディ・デュプリさんが会長を務め、元ブロンクス刑事のディノ・ホワイト氏がマネージャーを務めています。もっともハーレムらしいと言えるかもしれないスモーキーなジャズクラブ、私がプライベートでくつろぐお気に入りのSPOTです。 ここは、ハーレムの住宅街の真ん中にある為、知る人ぞ知る秘密的ジャズクラブ。注意しながら目の前を通っても、それでも見過ごしてしまうほど、外から見てそれがジャズクラブだとはわかりません。しかし、扉を開けた途端そこは別世界、ハモンドB-3オルガンを中心に、毎夜熱いジャムセッションが行われています。 入り口では、必ず各自がサインアップすることになっています。店の中に入るとスグがステージで、ハモンドB-3オルガンとドラムスが並んでいます。客席は20席ほどで、カウンターは7~8席。奥の中庭には、更に屋外テーブル席があります。冬の寒い間は中庭はクローズなので、店内はいつも立ち見客で超満員。特に日曜日の夜は、セレナ・クラークのハモンドオルガンを中心に飛び入り自由のジャムセッションで人気を呼んでいます。 ステージ左側の席には、出番を待つミュージシャンの列がズラリ。裏庭のテーブル席も待機しているミュージシャンだらけです。 店は午後8時頃から始まり、夜0時にはクローズされます。食事も美味しくて、チキン・スペアリブ・オックステイル等のソウルフードメニューも豊富。 先々週の日曜日には、クリントン元大統領がひょっこり顔を出しました。ジャズ好きなクリントン氏も大いにノッて大満足のようでした。 トミー富田ドットコムへ戻る #
by tommytomita
| 2006-02-08 07:21
| ジャズ
![]() 地価高騰で今や激戦区のハーレムの繁華街125丁目、その更に中心である7番街と8番街の間にドーンと2軒並んでいる店、一体何だと思いますか?大きいサイズ専門の婦人服屋さんです。この狭いハーレムの繁華街の中心に2軒も・・・です。 ハーレムには確かに大きい人が多い。もともとの体質、肉のつき方がアジア人とは違うということもありますが、それは別にしても、兎に角よく食べる。日本では、大人の買い喰いというのをあまり頻繁に見なかった気がしますが、こちらにいると大の大人がバスの中でも普通にスナック菓子をバリバリ、ソウルフードのテイクアウトをムシャムシャ、歩きながらチキンやポテトを食べていますから、子供のしつけどころではありません。 でもそれでもいいんです、何故なら男性陣が肉感的な女性を好むから。ハーレムではガリガリに痩せていてはモテません。ちょっと肉付きがいいくらいがセクシー、特に大きなお尻が崇拝されます。もともとハーレムには南部から住みついた黒人達が多いので、南部美人(サウザンベル)=胸とお尻が大きい女性という美しさの基準も持ち込まれているのですね。(ジャマイカ島に行った時も確かそんなこと言われた・・・) さて、そんなこんなでハーレムには大きな人が多く、みんな結構お洒落。どんなサイズになっても最新ファッションが楽しめるお店がありますから心配ないんです。BigLadyも綺麗にメイクアップしてネイルもケアして、フェロモン出しまくり。だんだん目が慣れてきて、逆に痩せている人をみると貧相に見えてきちゃうから不思議です。 ![]() では、28号っていったいどんな大きさ?これもイマイチ想像つきませんよね・・・。USサイズで4XL~5XL、日本で5L以上、ウエスト125cmバスト150cm・・・。かなりの大きさです。それでも、これ等の店に行けば、最新のラメラメのタンクトップや刺繍入りのCuteなジーンズなんかが手軽に買えるんです。(ただ値段はちょっとお高め。生地を倍以上使うのですからまぁそれも仕方なしかな)。 LANE BRYANTは大きいサイズの婦人服店としては老舗ですが社長は痩せ型の白人女性。大きなショッピングモールなどを中心に700店以上展開しており、その第一号店はその昔NY5番街にあったようです。マンハッタンは34丁目にもあり、結構色々な人種のBig Ladyが顧客。 そして、黒人女性に人気なのが、ちょっとセクシー系で華やかなAshley Stewart。彼女自身が黒人のBig Ladyで、黒人が多く住む町を中心に全米で200店展開。黒人コミュニティにも随分貢献しており、1月のキング牧師の日には売上金の一部を寄付したり、黒人女性ボーカルのコンピレーションCDを販売してその収益金全てを黒人女学生の奨学金援助にしたり、ゴスペルコンサートの冠になったり、低所得者の女性が仕事に就く為の援助をしたり・・・。そんなことまで知ってか知らずか、結構繁盛しています。知人のラジオパーソナリティや教会の役員のお洒落な方々も結構ご贔屓(ひいき)。 シーズン毎のファッションショーもやれば、スーパーモデルまで選出する、まさに市民権を得ているアメリカのBig Lady市場。そして、このAshley Stewartの本店が・・・、なんとこのハーレム125丁目のお店なのでした。 トミー富田ドットコムへ戻る #
by tommytomita
| 2006-02-07 23:01
| ハーレム情報
|
by松尾公子
このブログは、NYハーレムから、エンターテイメント情報を日本へ発信している、NYコーディネイター松尾公子による、ニューヨークの音楽情報(ゴスペル、R&B、HipHop、レゲエ、ジャズ、サルサetc.)、ブラックミュージカル情報、NYやハーレムの最新情報etc. です。
※取材・コーディネイトのご相談はEメールでお気軽にどうぞ harlemtommytour@hotmail.com ................ <NYの格安ホテル> ★トミーズハウス NYに暮らすように滞在してみたい方、地元黒人と触れ合いながらひと味違ったNY生活を送りたい方、リーズナブルで綺麗な滞在先をお探しの方、、、 人気の「トミーズハウス」へ是非どうぞ。 ................ <NYを100倍楽しむオプショナルツアー> ★トミー富田のハーレムツアー 日本人初の「ハーレムツアー」を始めて30年。ニューヨークNo.1のトミー富田のツアーでは、本物のブラックカルチャーに触れられます。 ☆アポロ劇場アマチュアナイト ☆ハーレムウォーキング ☆スパニッシュハーレム ☆ゴスペルツアー ☆ジャズツアー ☆Tap&Jazzツアー ☆R&Bソウルツアー ☆HipHopツアー ☆ブルックリンツアー ☆ブロンクスツアー ☆ジャズの歴史巡り ................ <ボーカルレッスン> ★NYでボイストレーニング NYで30年の実績と信頼で人気のハーレムボーカルハウスでは、現役の素晴らしい黒人シンガーを講師に迎え、英語の発音矯正、楽曲の練習、アドリブやスキャットのスキルアップ、デモテープ作成、レコーディング、NYでのステージ実践、、、等を行っています ................ <お勧めリンク> ★ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤー 1997年トミー富田がハーレムの教会で創設したハーレム初の日本人ゴスペルクワイヤー カテゴリ
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