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只今、急ピッチでアポロ劇場改装中!

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by松尾公子

12月5日(月)
ここ数年間ずっと、劇場の周りをシートで覆ってテンポラリー(仮)の看板をつけていたハーレムのシンボル“アポロ劇場”が、いよいよ本格的に改装を始めています。
只今、急ピッチでアポロ劇場改装中!_f0009746_4314786.jpgハーレムツアーでアポロ劇場の前を通る度に、「只今、外側は改装中ですが・・・」と説明し続けて早?年。初めてアポロ劇場を見る方は、期待に反しあまり外からは目立たないので「えっ、どこがアポロですか?」とキョロキョロ探されたり、毎年トミーツアーに来てくださる方々には「この間も改装中でしたね・・・」なーんて指摘されることも、もうスグなくなります・・・。

数ヶ月前に、ブルンバーグ市長やヒラリー・クリントン議員の名前が入った改装計画表が入り口に掲げられてからが早かった。あれよあれよという間に、劇場を覆っていたシートがはがされ、アポロのシンボルである黄色い看板とひさしが復活。入り口にあったチケットボックスも壊されて、今は外の掘っ立て小屋みたいなところで、警備員にしっかり見守られながら営業しています。

今月15日には、ひさしの電光掲示板(マーキー)の点灯式が盛大に行われ、要人が集まってディナーパーティとセレモニーが予定されています。勿論、20年間日本人をアポロ劇場に案内し続けているトミーさんの元へは、既にそのセレモニーの招待状が到着。

さぁ、これから年末に向け、12月21日(水)がアマチュアナイトの季のチャンピオン大会、28日(水)が年間チャンピオン大会。その後、本格的内装工事に入る為、2月中旬まではクローズです。

大柄の黒人達には随分窮屈だった古い劇場使用の趣のある椅子も取り払われ、番号もメチャクチャになっていた座席番号も整えられることでしょう。・・・逆に、輝かしいハーレムルネッサンスから、荒廃し閉鎖を余儀なくされた数々の時代を乗り越えてきた歴史あるアポロの内装を見れるのも、もうあと数日・・・。

現在のアポロ劇場最後となる、12月28日(水)のアマチュアナイト年間チャンピオン大会は、きっとこれまでに無く盛り上がることでしょうね!

(アポロツアーへ参加したい方は こちらをクリック

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# by tommytomita | 2005-12-06 03:51 | アポロ劇場

今年のハーレムのクリスマスツリー点灯式は・・・?

今年のハーレムのクリスマスツリー点灯式は・・・?_f0009746_15191059.jpg
by KimikoHarlem

12月2日(金)
ハーレム125丁目の中心「アフリカンスクエア」でのクリスマスツリーの点灯式。今年は、各地の点灯式ラッシュの波に大きく乗り遅れて、12月8日(木)に行われます。

当日のセレモニーは今年はちょっと豪華!グラミー賞ゴスペル部門の常連ハゼカイヤ・ウォーカーやR&B界の大御所フレディ・ジャクソンまでやってきますよ。今年、ロックフェラーセンターでは、シェリル・クロウ、ロッド・スチュアートやアース・ウインド&ファイヤー等がパフォーマンスしましたが、そちらよりもはるかに楽しみなハーレムのゲストです。
今年のハーレムのクリスマスツリー点灯式は・・・?_f0009746_1549143.jpgアフリカンスクエアは、NYステイトビルディングのエントランス前にあるちょっとした広場。ハーレムの大きなイベントというと、ほとんどはこの小さな広場で行われます。過去には、ローリン・ヒル、ウータン・クラン、ジェームス・ブラウンなどの無料コンサートが、また毎夏の「ハーレムウィーク」期間中にはファッションショーも開かれます。
今年のハーレムのクリスマスツリー点灯式は・・・?_f0009746_1550365.jpgこのアフリカンスクエアには、今年の初めに、黒人初の下院議員「アダム・クレイトン・パウエルJr.」の銅像ができました。NY州知事や市長もやって来て除幕式まで行われたのに、ずーっと銅像の周りが柵で覆われていて、いつになっても開放されず・・・ところが、約1年経って最近やっとその柵がはずされ、今はスッキリ。銅像の近くまで行って、プレートに書かれている説明をようやくゆっくり読み事ができるようになりました。

さぁ、これで広場も広くなったし、木も立ったし、12月8日のハーレムツリー点灯式に向けて準備は万端です。

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# by tommytomita | 2005-12-03 03:07 | ハーレム情報

クリスマスバージョンのトミーズハウス

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by松尾公子

サンクスギビングホリデーが終わると、街はすっかりクリスマスモードになってきました。
ニューヨーク5番街のティファニー、ルイ・ヴィトン、ヴァンクリーフ&アーベル、ブルガリに囲まれた57丁目交差点上空「バカラの雪の結晶」、リンカーンセンターやロックフェラーセンターの盛大なクリスマスツリーも点灯式も終わり、いよいよトミーズハウスもクリスマスバージョンに変身!
トミーズハウスは、ハーレムの高級住宅地“ストライバース・ロウ”というところにあるタウンハウス(縦長屋の一軒家)。ご近所さんは、この時期、自分の家の玄関や窓を、赤い大きなリボンや緑のリースや色とりどりの電飾でキラキラに飾るので、夜はとても綺麗です。
トミーズハウスは毎年ゴールドの光一色で2階の窓を飾りつけ。このこだわりの一色使いが、意外とゴージャスだと評判です。
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入り口を入ってすぐのカウンターには、クマちゃんが・・・。

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そして、1階にあるトミーさんの事務所の暖炉は、サンタがプレゼントを入れる赤い大きなソックスとキラキラのオーナメント、さらに全国各地の皆さんからいただいた沢山のクリスマスカードでデコレーションされています。



来年のクリスマスは、是非トミーズハウスにお越しくださいね!

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# by tommytomita | 2005-12-02 23:41 | トミーズハウス

ロザ・パークスの日

ロザ・パークスの日_f0009746_1036833.jpg
by KimikoHarlem

今日からいよいよ12月。
12月1日はAIDSの日。
そして、今日はロザ・パークスの日。

ちょうど50年前の今日、人種差別の激しかった南部で、Ms.ロザ・パークスが白人にバスの席を譲らず逮捕されました。当時の南部では、あらゆるところで白人用と有色人種用(=当時は主に黒人を指していた)の入り口や場所が区別されており、バスの場合は、前は白人、後ろが有色人種、真ん中は座ってもいいが白人が乗ってきたら譲ること、と定められていたのです。
この日、ロザは運転手のスグ後ろの席に座っており、乗ってきた白人に席を譲ることをかたくなに拒み捕らえられました。

これにはキング牧師も乗り出し、381日間に渡る大々的な「バスボイコット運動」となって、後々アメリカの歴史を大きく変えることになる大きな一歩となりました。
「公民権運動の母」と呼ばれたロザ・パークスは、今年10月24日、92歳で亡くなり、全米で大きなニュースとなりました。

* * * * * * * * * * * * * * * *

今日のお昼に私が最初に乗ったハーレムのバスは、すごく混んでいて、立っている人も沢山いました。客は全員黒人。あるおばさんが、前に空いている席を見つけて座ろうとした途端、スグさま四方八方の乗客みんなから大声で注意されました。
「そこは今日はロザ・パークスの席だから座っちゃダメよ!」
よく見ると、運転手のスグ後ろの一番前の座席のど真ん中に「今日はこの席をロザ・パークスの為に捧げましょう」と書いたMTA(バス会社)の白黒のチラシが貼ってあります。“洒落たことするな、MTA”と思い、運転手を確認すると黒人の太った気の良さそうなおじさんでした。

その後も、新しい乗客がバス停から乗ってきてはロザの席に座ろうとする度に、オバちゃんやオジちゃん達が同じように何度も注意。中には「私は疲れているんだから座るわよ」といって座ったオバちゃんもいましたが、「チラシの文字が見えないの?今日だけはそこはロザ・パークスの席なのよ」と口々に非難され、いたたまれず2駅くらいで降りていきました。
改めて、ハーレム=黒人の街にいるんだな・・・と感じた瞬間でした・・・。

どのバスもこんなカンジなのかな・・・と少し気になって、普段は歩く距離でも何度かバスに乗り換えてみました。

次のバスの運転手はラティーノ。
乗るなりロザのチラシを確認すると、運転手の席の真後ろではありましたが、座席ではなくガラス窓に貼ってありました(写真上)。バスはさほど混んでもいませんでしたが、ロザの席には乗客が既に座っており、車内も静かなものでした。目立ちはしませんが、乗客の頭越しにも、ちゃんとチラシの文字は見えていました。

最後のバスの運転手は、ハーレムまでやってくるバスには珍しくアジア系の運転手でした。
ロザのチラシは・・・運転手の後ろの席にくしゃくしゃになって貼られており、もうすぐはがれかかりそうな斜めの体制でかろうじて窓に張り付いていました。
誰もその文字に気を止めることも無く、何人もの乗客が座っては降りていきました。

朝、会社から「各自バスに貼るように」と渡されたロザ・パークスのチラシ。
運転手の気持ちによって貼る場所や貼り方も違えば、バスが通過する街によって受け止められ方も違う・・・まさに人種の坩堝(るつぼ)ニューヨークの日常を垣間見た「ロザ・パークス」の日でした。


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# by tommytomita | 2005-12-01 23:05 | ニュース

Dizzy's Clubにウィントン・マルサリス飛び入り

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by松尾公子

11月29日(火)
毎日朝から晩まで大忙しのトミーツアーも、基本的には火曜日が唯一のお休みです。
といっても、ウォーキングツアーハーレムボーカルハウスのボイストレーニング、ブルックリンツアーなんかが入ったり、ミュージシャンが訪ねてきたり・・・と、実際はお休みにならないのが現状。今日も、2人の男性のボーカルレッスンが入り、またトミーズハウス宿泊の方のチェックアウトもありました。お陰様で、毎日あれやこれや忙しくさせていただいております・・・。

諸々終わってようやく落ち着いたのが夜。
今夜はリンカーンセンターのジャズ部門、Jazz at Lincoln CenterのDizzy's Clubに、トミーさんの古くからのお知り合いの美人ジャズシンガー“シンティア・スコット”が出演するということで、大雨の中、お出掛けすることにしました。

@Dizzy's Club Coca-Cola
David"Fathead"Newman & Cynthia Scott
with The John DiMartino Trio

それまではクラシック用のホールで演っていたリンカーンセンターのジャズ部門でしたが、ウィントン・マルサリスの監修で、“ジャズを演奏する為”にあれこれこだわって作られ、昨年10月にオープンしたホールとジャズクラブがJazz at Lincoln Centerです。

ベテランのシンティア・スコットは相変わらず歌も上手く、時にはしっとり、時にはダンサブルでとってもCooL!でも、普段から黒人ジャズを愛し、白人系のジャズにはあまり興味を示さないトミーさんは、今夜のように知り合いが出るとかいうことがない限り、めったにここには寄り付きません。

ショーが終わる間際、突然、客席からとてもクリアで奥の深いトランペッットの音色が加わってきて、一気にステージが華やいだ感じになりました。なんと、ウィントン・マルサリスの特別参加です。彼とは、以前リンカーンセンターで行われたダイアナ・ロスベネフィットコンサートの楽屋でお会いしたことがありますが、小柄だけど大きく見える彼のオーラは健在。

今や、白人社会にどっぷり浸かって白人相手のジャズをしている感のあるウィントン・マルサリスですが、やはり演奏は一流、最高でした。

・・・実は、今夜の外出は、来年日本で開催予定のコンサートの下準備。来週、日本から音楽プロデューサーの方々がそのブッキングについて打ち合わせに来られるのです。そんな訳で、我々はこの後もう一軒、火曜日だけ満員になるダウンタウンのクラブまで土砂降りの中はしごし、夜中まで音楽を聴くことになるのでした・・・。

・・・トミーさんの毎日はこんなカンジ、いつも“音楽“しています。

※日本でのコンサートに付いては、詳細が決まり次第、このサイトの中でご案内いたします!

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# by tommytomita | 2005-11-30 03:05 | ジャズ