ロザ・パークスの日

f0009746_1036833.jpg
by KimikoHarlem

今日からいよいよ12月。
12月1日はAIDSの日。
そして、今日はロザ・パークスの日。

ちょうど50年前の今日、人種差別の激しかった南部で、Ms.ロザ・パークスが白人にバスの席を譲らず逮捕されました。当時の南部では、あらゆるところで白人用と有色人種用(=当時は主に黒人を指していた)の入り口や場所が区別されており、バスの場合は、前は白人、後ろが有色人種、真ん中は座ってもいいが白人が乗ってきたら譲ること、と定められていたのです。
この日、ロザは運転手のスグ後ろの席に座っており、乗ってきた白人に席を譲ることをかたくなに拒み捕らえられました。

これにはキング牧師も乗り出し、381日間に渡る大々的な「バスボイコット運動」となって、後々アメリカの歴史を大きく変えることになる大きな一歩となりました。
「公民権運動の母」と呼ばれたロザ・パークスは、今年10月24日、92歳で亡くなり、全米で大きなニュースとなりました。

* * * * * * * * * * * * * * * *

今日のお昼に私が最初に乗ったハーレムのバスは、すごく混んでいて、立っている人も沢山いました。客は全員黒人。あるおばさんが、前に空いている席を見つけて座ろうとした途端、スグさま四方八方の乗客みんなから大声で注意されました。
「そこは今日はロザ・パークスの席だから座っちゃダメよ!」
よく見ると、運転手のスグ後ろの一番前の座席のど真ん中に「今日はこの席をロザ・パークスの為に捧げましょう」と書いたMTA(バス会社)の白黒のチラシが貼ってあります。“洒落たことするな、MTA”と思い、運転手を確認すると黒人の太った気の良さそうなおじさんでした。

その後も、新しい乗客がバス停から乗ってきてはロザの席に座ろうとする度に、オバちゃんやオジちゃん達が同じように何度も注意。中には「私は疲れているんだから座るわよ」といって座ったオバちゃんもいましたが、「チラシの文字が見えないの?今日だけはそこはロザ・パークスの席なのよ」と口々に非難され、いたたまれず2駅くらいで降りていきました。
改めて、ハーレム=黒人の街にいるんだな・・・と感じた瞬間でした・・・。

どのバスもこんなカンジなのかな・・・と少し気になって、普段は歩く距離でも何度かバスに乗り換えてみました。

次のバスの運転手はラティーノ。
乗るなりロザのチラシを確認すると、運転手の席の真後ろではありましたが、座席ではなくガラス窓に貼ってありました(写真上)。バスはさほど混んでもいませんでしたが、ロザの席には乗客が既に座っており、車内も静かなものでした。目立ちはしませんが、乗客の頭越しにも、ちゃんとチラシの文字は見えていました。

最後のバスの運転手は、ハーレムまでやってくるバスには珍しくアジア系の運転手でした。
ロザのチラシは・・・運転手の後ろの席にくしゃくしゃになって貼られており、もうすぐはがれかかりそうな斜めの体制でかろうじて窓に張り付いていました。
誰もその文字に気を止めることも無く、何人もの乗客が座っては降りていきました。

朝、会社から「各自バスに貼るように」と渡されたロザ・パークスのチラシ。
運転手の気持ちによって貼る場所や貼り方も違えば、バスが通過する街によって受け止められ方も違う・・・まさに人種の坩堝(るつぼ)ニューヨークの日常を垣間見た「ロザ・パークス」の日でした。


トミー富田ドットコムに戻る
# by tommytomita | 2005-12-01 23:05 | ニュース

Dizzy's Clubにウィントン・マルサリス飛び入り

f0009746_157275.jpg
by松尾公子

11月29日(火)
毎日朝から晩まで大忙しのトミーツアーも、基本的には火曜日が唯一のお休みです。
といっても、ウォーキングツアーハーレムボーカルハウスのボイストレーニング、ブルックリンツアーなんかが入ったり、ミュージシャンが訪ねてきたり・・・と、実際はお休みにならないのが現状。今日も、2人の男性のボーカルレッスンが入り、またトミーズハウス宿泊の方のチェックアウトもありました。お陰様で、毎日あれやこれや忙しくさせていただいております・・・。

諸々終わってようやく落ち着いたのが夜。
今夜はリンカーンセンターのジャズ部門、Jazz at Lincoln CenterのDizzy's Clubに、トミーさんの古くからのお知り合いの美人ジャズシンガー“シンティア・スコット”が出演するということで、大雨の中、お出掛けすることにしました。

@Dizzy's Club Coca-Cola
David"Fathead"Newman & Cynthia Scott
with The John DiMartino Trio

それまではクラシック用のホールで演っていたリンカーンセンターのジャズ部門でしたが、ウィントン・マルサリスの監修で、“ジャズを演奏する為”にあれこれこだわって作られ、昨年10月にオープンしたホールとジャズクラブがJazz at Lincoln Centerです。

ベテランのシンティア・スコットは相変わらず歌も上手く、時にはしっとり、時にはダンサブルでとってもCooL!でも、普段から黒人ジャズを愛し、白人系のジャズにはあまり興味を示さないトミーさんは、今夜のように知り合いが出るとかいうことがない限り、めったにここには寄り付きません。

ショーが終わる間際、突然、客席からとてもクリアで奥の深いトランペッットの音色が加わってきて、一気にステージが華やいだ感じになりました。なんと、ウィントン・マルサリスの特別参加です。彼とは、以前リンカーンセンターで行われたダイアナ・ロスベネフィットコンサートの楽屋でお会いしたことがありますが、小柄だけど大きく見える彼のオーラは健在。

今や、白人社会にどっぷり浸かって白人相手のジャズをしている感のあるウィントン・マルサリスですが、やはり演奏は一流、最高でした。

・・・実は、今夜の外出は、来年日本で開催予定のコンサートの下準備。来週、日本から音楽プロデューサーの方々がそのブッキングについて打ち合わせに来られるのです。そんな訳で、我々はこの後もう一軒、火曜日だけ満員になるダウンタウンのクラブまで土砂降りの中はしごし、夜中まで音楽を聴くことになるのでした・・・。

・・・トミーさんの毎日はこんなカンジ、いつも“音楽“しています。

※日本でのコンサートに付いては、詳細が決まり次第、このサイトの中でご案内いたします!

トミー富田ドットコムへ戻る
# by tommytomita | 2005-11-30 03:05 | ジャズ

ゴスペルシンガー・Maryの旅立ち

f0009746_13275774.jpg
byトミー富田

12月28日(月)
私は毎月、NYで活躍中のゴスペルシンガーを日本のザ・マグリットへブッキングしています。ここの羽原社長とは、彼がNYへ居た時からですから、かれこれ20年来のお付き合いです。

今朝は、マグリットの12月のシンガー“Mary”をNYラガーディア空港まで見送りに行ってきました。
1ヶ月の日本滞在ということで、ドレスやウィッグや靴や・・・色々なものを張り切って持ってきたマリーは、荷物の超過料金25ドルを支払いました。明日、火曜日の夕方に関西空港へ到着です。

彼女は、ジャズのブランフォード・マルサリス、サイラス・チェスナット、ドナルド・ハリソン等と共演、ソウルではフレディ・ジャクソン、ルウロウズ等とも共演した実績を持つ実力派シンガーです。12月30日まで日本にいますので、機会があったら是非見に行ってくださいね。

トミー富田ドットコムへ戻る
# by tommytomita | 2005-11-28 08:30 | コーディネイト

トミー富田はハーレムストロングドッグスを応援します! #1

f0009746_10132473.jpg
by KimikoHarlem

11月27日(日)
ハーレムには、バスケのマイナーリーグABAのチーム「ハーレム・ストロング・ドッグス」があります。
元オリンピック選手だったトミーさんは、スポーツが大好き。
ストロングドッグスのDirectorの方がこれまた好青年で、色々と情報をご提供くださって、この度やっと今シーズン初めての応援に駆けつけることができました。

丁度今日は、日本人選手「Kaz NAKAGAWA」のNYデビュー戦!
背中に5番をつけたKaz選手の動きはとても俊敏で、3ポイントシュートを含む数本のシュートをビシっと決めて、トミーさんもご機嫌でした。
今回もうひとりトミーさんが注目したプレイヤーは、32番、身長201cmのAndre Sweet。名前はSweetでもPlayはシャープで超Cool!彼はハーレム出身ということを後でスタッフの方から聞いて更に感激です。45番をつけた身長203cmのTyron Evansもハーレムのストリートでは有名なプレイヤー、これはまた何度でも応援に来なければなりません。

試合結果は・・・
11月5日の開幕以来4連敗の後、遠征で2連勝して帰ってきたばかりとあって、最初はダブルスコア以上の勢いでしたが、・・・結果的には僅差で負けてしまいました。

マジソンスクエアガーデンで開催されるNBAニューヨークNicksの試合は、エンターテイメント性も高く大好きですが、チケットが高い!スグ売り切れる!・・・で、なかなかスパイク・リー監督のようにしょっちゅうは見にいけません。
が、ハーレム・ストロング・ドッグスの試合は、ナント大人8ドル、学生なら5ドルで見ることができるのです!選手の怒号や息遣いまでよく聞こえ、間近でダンクを堪能できるのも面白い。

試合は来年3月まで、土日を中心にマンハッタンのハンターカレッジで行われます。
日曜日は、大好評の「トミー富田のサンデーゴスペルツアー」がありますが、これからはツアー後にみんなを引き連れて応援に行き、スタンドを満席にしたい・・・というのが目下のトミーさんの夢であります。

皆さん、ハーレムのバスケチームを是非一緒に応援しましょうね!!

ストロングドックス公式ウェブサイト http://www.harlemstrongdogs.com

トミー富田ドットコムへ戻る
# by tommytomita | 2005-11-28 02:00 | スポーツ